≪くらげだってそっくりだ≫

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半年まえのことだろう。

『そうなんだよ。

私はいままでずっと君に、「私のようになれなれ。」と思っていたのだけれど、そんな必要ぜんぜんなかったんだ。「みんな違ってみんないい」んだ。私のできることは私がやればよかったし、あなたにできることはもっと他にたくさんあった。それは「かわいさ」だよね、ご愛嬌だよね、ラブリーだよ。

やっぱり私は君のことが好きでね、なにが好きなのかはぜーんぜんわからないんだけどね(共通の話題もないしね)、だけど今は、君がマヨネーズを好きでも全然かまわないなって思うし、別に塩ゆでブロッコリーのおいしさをわかんなくたっていいんだって心から思うよ。ぜんぶぜんぶ勘違いしてたんだ。

ほんとに君はラブリーだよ。すごく好きだよ。何が好きなのかほんとにほんとに意味がわからないけどね。

たぶん一番いけなかったのは、私がムリにこの気持ちを「恋」にあてはめようとしていたからだろう。私のは恋愛じゃないんだ。恋なんてぜんぜん向いてないんだ。「愛してる」なんて全く言えたもんじゃないんだ。私の言う「好き」っていうのは、もっと顔がぱーっとなって、なんだかうれしくなっちゃうような、そんな晴れ晴れとした気持ちなんだ。だから「ラブリー」なんだ。恋じゃないんだ。ただ、とっても君のことが好きなんだ。

という風に、今のところ最新バージョンの結論付けをすることができて、私はとても気分がよくなりました。私は道ばたのたんぽぽが大好きだし、空にかかる雲も心から好きだし、そんな風にして君が大好きです。そういうことでいいよね。いや、まったく頭からシッポまでほんとうに自己満足でしかないような話なんだけれどね。そういうことだ。そういうことだよ。』

 

というお話が昔のノートのすみっこに書いてありました。